オリンピックマラソンランナー藤原新式ランニング教室で走り方を伝授!

北京、ロンドンオリンピックに男子マラソン日本代表選手として出場し、現在もハードトレーニングに打ち込む藤原新選手が、夏休み親子スポーツ教室(EPARKスポーツ主催)の「ランニング教室(会場:神宮外苑)」で、小学生から大人を対象に走り方の指導を行った。指導を全く行わない現役の藤原選手が走り方を教えてくれので、著者も参加者として一緒に走らせていただいた。

「ウォーミングアップ」
集合場所から徒歩で5分程移動し、まずは入念な藤原式ウォーミングアップからスタート。ストレッチ、体操、ジョグにより怪我をしないように。約300mを1km約6分ペースでジョグ。

 

「小刻み走り」
身体が温まってから、その場で腕を振りながら小刻みに速く足踏みを開始。次に、10m進みながら行った。この動作を習得すれば、走る時に足をスムーズに運べるようになるとのこと。マラソンでは、1分間に180~200歩進むので、1秒間に3歩以上を目標にしてみよう。

 

「大股前進」
ストライドの幅を大きくするトレーニング
手を付いても良いので可能な限り大股で深く前進。
次に、手と足を大きく振りながら前進。

 

「肩回し」
走る際に腕の振りも大切となってくるので、肩甲骨を意識しながら肩を大きく回す。腕を振ることを意識しながら再びジョグ。藤原選手、「腕を振ろう!」と強調していたので大切さが分かる。

 

「オリンピックマラソンペースを体験」
藤原選手と一緒にマラソンのスピードを経験できるコーナー。まだまだ元気な子供達と、少し落ち着いてきた大人達と著者が5往復(1km程)のラン。少しでもリアルな記事をお届したく、著者も体験。著者はサッカーをやっているが、マラソンの練習は一切していなく長く走っても10kmのレベル。

 

横に並んで、一斉にスタート!ここからは、著者のリアルな感想を交えてお送りする。

 

「1往復目」
皆速い!ダッシュだ。藤原選手、少し様子を観てるな。でも、このペースなら付いて行ける。藤原選手を視界に入れていこう。

 

「2往復目」
大人が一気に脱落、子供も減ってる。よし、自分は、まだ大丈夫。

 

「3往復目」
え、自分含め数人だけに。周回遅れランナーがいる。藤原さんスピード上げたな。まだいけるぞ。

 

「4往復目」
藤原さんと自分だけか、試しに上げるか。いや、付いて行こう。

 

「5往復目」
藤原さん、腕かなり振ってるな。自分は、このまま行こう。ゴール!

 

藤原さんが1位で、ほぼ同時に自分もゴール。3位とは、かなり差が。驚いた様子の藤原選手と目が合い、自分は思わず笑顔に。

 

著者は、普段1人で走るだけなので、人に付いて行く難しさを実感。現役の日本を代表する選手と短い距離だけど、かなり貴重な経験をできたと思うと嬉しい。サッカーの試合で行うダッシュが、ここで役立つとはビックリ。このペースであれば、まだ走れるけど、42kmも無理だ。恐るべし、藤原選手!

 

その後、全員でリラックスをしながらクールダウンをし、参加者達から藤原選手に質問。

 

――腕を、どう振りますか?

藤原:基本的にリラックスをしながら振るけど、スピードを出すときは力が入ります。

 

――走っている時にお腹が痛くなります。

藤原:25歳までは自分もよく痛くなったけど、呼吸を意識しながら練習していく痛みがなくなりました。

 

――呼吸方法を教えてください。
藤原:口と鼻の両方で吸って、口で吐く。今時ではないけど、マスクを着けて走る練習が効果あると思います。

 

――食事は、どうしていますか。

藤原:マラソンの直前はあまり食べなく、水しか飲まないね。前日までは沢山食べて、マラソンの時に脂肪を燃焼させます。

 

――速く走るには、どうすれば良いですか。
藤原:沢山練習します(笑)。レースで負けても、決してめげないで、「次は、頑張ろう!」という気持ちが強ければ速くなるし、大丈夫だと思います。

子供の部終了。

 

続いて、中学生以上の部には、30代以上と思われる大人のみが参加。ウォーミングアップは、子供の部の時と同じで、本格的な筋肉トレーニングが加えられた。

 

「内転筋強化」
走る際に重要となるのが内転筋であるとのことで、内転筋を常に意識しながら両足や片足でスクワット。捻りながら行うので皆大苦戦。しかも、かなり辛い。下半身がピリピリ震え始めて、明日歩けるのか不安な程に追い込まれている危機感ばかりが頭の中を駆け巡る。でも、笑いながら行う藤原選手と参加者達。

その後、1周約1.5kmをkm6分程のペースで話しながらジョグ。

1周目を終えると、水分補給をし、参加者達から藤原選手に質問。

 

――8年ぶりにフルマラソンに出場するのですが、あと2か月しかありません。腕を振ると疲れます。何かアドバイスをお願いします。

藤原:(質問者は)身体が大きいですから、ゆっくり走るのが良いと思いますよ。今日やったスクワットを続けて内転筋に筋肉が付けば持久力が上がります。内転筋を上手く使えれば、走りのレベルが上がります。内転筋を意識して、内転筋に向かって指令を出すだけでも走りが善くなるはずです。

 

——雨の日に走りますか?
藤原:気合で走りますね(笑)1回濡れてしまえば、大丈夫!冬は気を付けて(笑)。

 

——ふくらはぎが太いのが悩みです。
藤原:速筋タイプで「蹴る走り」をする人は太くなります。感覚な話ですが、自分は梃のように動かしながら走りますね。

 

――普段10km走っていますが、それだけでフルマラソンで完走できますか。

藤原:当日かなり苦しめば、可能だと思います(笑)。

 

質問後、呼吸が整ってから2周目をスタート。1周目と同じ位のペースなので、楽しみながらゴール。

 

大人の部では競争はなく、クールダウンをして終了。

 

オリンピックに2大会連続で出場している藤原選手は、レースを意識したスピードトレーニングに励んているので、年内どこかの大会に出場するみたいである。その先には、3大会目の東京があるのではないかと、楽しみでならない。

 

 

藤原新選手~プロフィール~
マラソンランナー。1981年9月12日生まれ。身長167cm体重54kg。長崎県諫早市出身2008年北京オリンピックと2012年ロンドンオリンピックに男子マラソン日本代表選手として出場。マラソン自己ベスト記録:2時間7分48秒(2012年東京マラソン)

 

【取材協力】
EPARKスポーツ
https://sports.epark.jp/

【写真提供】
MELOS(メロス)
https://melos.media/

藤原新
http://www.fujiwara-arata.com/

【著者】

佐久間秀実