企画担当責任者が語る、部活生の走り込みを快適にする「Aero BOUNCE PR」

あらゆる競技の部活生が日々のウォーミングアップや長距離走を効果的に行うのを可能にしたランニングシューズ「Aero BOUNCE PR」。今回は、企画に携わる寺部氏に、こだわりのあるデザイン、機能性、豊富なカラーバリエーション等について語っていただいた。

 

 

――まず、誕生秘話から教えていただけますか。

寺部:普段から走り込みを行う中学・高校の様々な競技の部活生やフルマラソンで4時間切りを目指す方に最適なランニングシューズを提供したいと思い、デザインセンターのあるドイツ本社とアメリカへ打診をしましたね。

 

まるで空気のように靴を履いていないような感覚を味わいながら、自己ベスト記録を更新して欲しいという想いを込めて「Aero BOUNCE PR」を作りました。

 

 

――完成まで、どのような流れとなりましたか。

寺部:まず市場分析から入り、その後、日本のランニングチーム、消費者の方にヒアリングを行ったものをベースに、どうすれば良いシューズとなるのかを半年間考えましたね。そして、2017年に入ってからデザインとカラーバリエーションも決定しました。

 

 

――デザインにかなりのこだわりを感じますね。

寺部:デザインでポイントとなったのが機能美でして、adidasのシューズを開発するにあたって、全ての商品に使用している弊社独自のARAMISと呼ばれる3D動作解析分析ツールを使いました。

 

素材やパターンによって、走っている時にどこに負荷がかかるか、どこにゆとりがあったほうが良いかというデータがサーモグラフィーのような形となって出てきまして、その形をデザインに落とし込みました。

 

今までのadidasにはないデザインとなりましたし、ランニング以外で普段履くのでも良いでしょうし、ウォーキングでも使えるという声もあります。

 

中高生が購入する際に何を重視するのかを聞いてみると、デザインとカラーが何よりも勝るとのことでもありましたし、徹底的に追求した結果このようになりましたね。

 

 

――adidasの3本線が通常とは違う位置に入っていますね。

従来のadidasのシューズの中足部に3本線が入っていますが、あえて前足部に3本線を入れたのと、adidasのロゴを踵の部分に大きく配置しています。

 

 

前足部・・・既存のシューズにないデザインを起こしたく、最近のSNSで靴を上から写真で撮るシーンが多いので、3本線が綺麗に入る位置に入れました。

 

 

踵・・・走っている時に後方の選手に追い越されると、その選手の足下がまず目に飛び込んでくると思いまして、目に入りやすい踵部分にadidasのロゴを大きく入れました。「あの速い選手はadidasを履いているのか!自分も履きたいな!」と印象付けられたら良いですよね(笑)。

 

 

――カラーについてはいかがですか。

寺部:10色展開しています。部活生は場合によっては規制がありアパレルの色を選べない場合もあるでしょうし、靴だけでも明るい色を使って自分の個性を表現してもらいたいと思いました。1人だけでなくグループで走る方も多いですから、そのチームカラーに合わせていただけたらとも思い、バリエーションを増やしましたね。

 

 

――アッパーの素材に何を使用していますか。

寺部:アッパーの素材にエンジニアードメッシュを使用していまして、編み方で補強のポイントを変えながら、それがそのままデザインとなっています。

 

 

――他に特長を教えていただけますか。

寺部:ラスト(金型)・・・日本人の足型を分析し0.01㎜レベルでシューズ職人の方に作っていただいた「adizero」シリーズで使っているマイクロフィットラストを使用して日本人の足にフィットするように作られています。

 

クッション性・・・2015年から発売しているBOUNCEフォームと言うクッション性と反発性の両方を兼ね備えるEVA素材にしたことにより、より軽くスムーズな足運びができるようにしています。

 

 

ソール・・・adidasの上位モデルと変わらないレベルのソールとなっています。前足部にはエネルギーロスが少なくなるコンチネンタルラバーを、着地部分である後足部から中足部にかけてはクッション性と摩耗に強い耐久性があるブローンラバーを使用しています。

 

 

――ソールの厚さについてはいかがですか。

寺部:ミッドソールにBOUNCE フォームを搭載し、優れた衝撃吸収性と推進力を実現しています。ソールの後足部の厚みが17㎜で、前足部の厚みが9㎜となっています。オフセット(その差)が8㎜となっているので、中足部から前足部にかけて着地する走り方によりスピードアップ可能となりますね。

 

 

――足入れをする踵については、いかがですか。

寺部:踵の形状はマイクロフィットラストに基づいていまして、補強材を入れて安定感をもたらしています。靴紐を結ばないで履いたとしても踵がブレないようなフィット感がありますね。

 

 

――ランニングシューズを選ぶ際のアドバイスを教えていただけますか。

寺部:まずはシューズを履いてから実際に購入するかどうかを決めていただきたいですね。ご自身の脚力、走力、距離、速さ、目標タイムに合わせて、色々なシューズと履き比べをしながら選んでいただくのが1番良いのかなと思いますね。

 

ADIDAS RUNNERS OF TOKYO 」というコミュニティもありますので、そこに足を運んでいただいて試し履きをしながら走っていただけたらとも思います。

 

 

――今後の展望をどのように考えていますか。

寺部:ランニングは好きな時間に好きなだけ取り掛かることができる素晴らしいスポーツだと思います。全てのランナーの方が「これを履きたい!」と思えるような高品質なシューズを作っていきたいですね。

 

 

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Aero BOUNCE PRはスポーツデポ・アルペンの店舗アルペングループ公式オンラインストアでも購入できます。

 

 

【著者・写真】
佐久間秀実