企画担当責任者が語る、快適に走るための大人気エントリーモデル「GT-2000 NEW YORK 6」

フルマラソンを目指して走り始めた多くのランナーを中心に愛用され続けている「GT-2000」シリーズ。今回は、12月に発売されたばかりとなる最新モデルの「GT-2000 NEW YORK 6」の企画担当責任者である木村氏に、進化した軽量性や快適性等について話していただいた。

 

 

木村:GT-2000のGTは『GRAN TOURISM=遥かなる旅』という長距離走行に適したドライブカーをコンセプトに生まれたのでその頭文字から来ています。GT-2000は、長距離走行を快適に走るための機能が搭載されたシューズになります。

 

 

――今回のモデルのコンセプトについて教えていただけますか。

木村:キーワードは、「MORE FARTHER=より遠くに」でして、もっと長く快適に走れるようなシューズとなるように追求しました。

 

デザイン・・・人間や動物の動きを観察し、前傾姿勢を組むことによって、もっと遠くに快適に走ることができるようなデザインにしています。

 

軽量化・・・遠くに快適に走るためにはスピードに乗ることも大事でして、前モデルで使用した素材のEVAと比べて約50%も軽量となるFlyteFoamを搭載することにより、15g程軽くなりました。

 

木村:アシックスのシューズ作りは、フィット性、クッション性、安定性、屈曲性、通気性、耐久性、軽量性、グリップ性の8つの機能をターゲットのお客様にベストなバランスでお届けしたいという想いがあります。

 

 

――ソールの特長を教えていただけますか。

ガイダンスライン・・・縦にS字のようなラインを入れています。人間は走る時に、小指がある外側から入り、次に親指がある内側へ移り、再び小指に流れて最終的に親指で蹴り出して進みます。

 

この角度に従ってガイダンスラインが引かれていまして、走る際の足や身体のブレを少なくし、本来の走り方よりも負担を減らして足の運びを誘導することができます。

 

 

GEL・・・踵の外側でしっかりと衝撃を受け止められるように、小指がある外側の踵部にGELを搭載してクッション性により膝等に負担がかからないようにしています。

 

前モデルよりもGELの量を減らしましたが、FlyteFoamの搭載により軽くなりクッション性も進化しています。

 

 

トラスティック・・・ガイダンスラインにしっかりと足が乗るように重心移動や横へのブレがある中で、硬度の高い素材でできたトラスティックを搭載し、シューズの無駄な捻じれを解消することができます。

 

 

――ソールの厚さを何㎜にしていますか。

木村:ビギナー用のシューズですので、しっかりとドロップ(踵の厚さと爪先の厚さの高低差)を持つようにしています。踵で20㎜、爪先で10㎜の厚さがあり、ドロップは10㎜となります。踵からしっかりと入って快適に走れる構造にしています。

 

 

――フィット性については、いかがですか。

木村:アシックスは、日本人の足型を世界一多く所有するメーカーであるという自負もあり、ラスト(木型)の開発もかなり進んでいます。今回のモデルを作るにあたり、フィット性の高いKAYANOのラストを採用しています。

 

踵のフィット感を1番大切にしていまして、お客様との接客の際も、まず踵を立ててから足を入れて紐をしっかりと結ぶようにしています。

 

ラストが新しくなり踵のフィット性がより上がりました。足への負担が減り無駄な動きを抑えられるシューズに仕上がっていますね。

 

GTを履かれるお客様やファンの方々が沢山いますので、がらりとモデルチェンジをするのではなく、見た目も含め今までのモデルをリノベーションして満足いただけるものになったと思います。

 

 

――踵については、いかがですか。

木村:ヒールカウンターと呼ばれる硬めの樹脂を内側に搭載して、踵をホールドしてフィット性を高めています。前モデルでは外側にもヒールカウンターを入れていましたが、今回は外して内側のみにし、軽くなりましたね。

 

 

――アッパーについては、いかがですか。

木村:アッパーのメッシュ素材の上にNO SEWと呼ばれる熱圧着の加工を施し、より耐久性、ホールド性、軽量性を実現しています。

 

 

※シューズ内側

 

 

※シューズ外側

 

外側(アシックスストライプのマーク)と内側(V字)に、カッティングウェルダーと言う硬い素材を貼り付けて靴紐としっかりと連動させることにより足のサポートをしています。内側には通気孔を設け優れた通気性も発揮しています。

 

 

――カラーについては、いかがですか。

木村:今回、メンズでイエロー、ブルー、グレー系を2色の計4色、レディスでイエロー、ネイビー、ブラックの計3色を出しています。グレーとブラックのカラーはベーシックなカラーとし、シーズンごとに他の色を展開していく予定です。

 

こちら(記事内の写真)のグレーは、国内ではスポーツデポ・アルペン限定のカラーとなります。海外で展開しているカラーでして、アルペンさんのお客様をイメージして採用しました。

 

 

――企画から完成まで、どれほどの期間を要しましたか。

木村:基本的に毎年リニューアルされていまして、過去のモデルを参考に2年弱となりますね。

 

GT-2000 NEW YORK 6には、標準、ワイド、スリムタイプとありますので、ご自身の足幅に合わせたものを選んで履いていただきたいですね。重量も改善していますので、「少し重いから・・・」と敬遠されているお客様には、是非試していただきたいです。

 

 

――今後の展望について教えていただけますか。

木村:マラソンは30㎞を過ぎると辛くなることが多いですが、その時に足が前に進むように自然と導いてくれるのがこちらのシューズとなります。

 

疲れてきた時に、このシューズの凄さが分かると思いますね。これはアシックスが誇る本物のシューズとなります。

 

こちらは世界中で愛されているモデルの一つですので、それをキープしたまま進化させていく必要もあります。アシックスの想いを体感しながら走っていただきたいですし、今後もアシックスにご期待していただきたいです。

 

 

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GT-2000 NEW YORK 6はスポーツデポ・アルペンの店舗アルペングループ公式オンラインストアでも購入できます。

 

 

【著者・写真】
佐久間秀実