2020.06.01

コラム

にんにくの健康効果について

 

昔から世界各地で薬効がある食品として食べられている「にんにく」。元気をつけたい時に食べる方が多いと思いますが、具体的に何に効果的なの?どんな栄養があるの?と知らないことも沢山。今回は健康に役立つにんにくについてわかりやすくお伝えします。

 

 

 

にんにくの原産地、旬について

 

 

原産地は中央アジアのキルギス地方で、紀元前3000年以上前には、すでに古代エジプトからギリシャなどでは強壮用として栽培されていたようです。日本には奈良時代には中国より伝わっていたとされています。
にんにくは、根元の球根を主に食用とし、主な種類は次のとおりです。

 

・一片種にんにく:中身が分球せずに一塊のにんにく。
・最上赤にんにく:外皮が赤く、生食では辛さが強いにんにく。山形県最上地方の伝統野菜のひとつで貯蔵性に優れている。
・ジャンボにんにく:厳密にはにんにくとは別種で、リーキの仲間。見た目はにんにくをそのまま大きくしたもの。香りが強くないのが特徴。

 

中国産など輸入のものがよく販売されていますが、国産では青森県が全国の約70%を出荷しています。地方によって収穫時期が多少ずれますが、旬は5月から8月にかけてです。5月中旬から6月には、収穫後間もない新にんにくが出回り、その時期だけ楽しめるみずみずしさがあります。

体力が消耗しやすい夏の時期が旬なので、スタミナをつけるためにピッタリの食材です。

 

 

 

にんにくに含まれる栄養素

 

にんにくに含まれる栄養はどのようなものがあるのでしょうか。


・アリシン 
アリシンは疲労の原因となる乳酸を分解させて身体を回復させる効果があり、にんにくに含まれる成分の中で、特に身体にとって重要な役割を果たす栄養素です。また、にんにくの特徴である匂いの成分でもあります。

 

・ビタミンC
美肌や美白効果でおなじみのビタミンCは、抗酸化作用があるので、風邪やがんの予防にも効果が期待できる栄養素です。紫外線などの外からの刺激を受けてもバリア機能として働き、肌の回復を早めてくれます。

 

・ニンニクレクチン
ニンニクレクチンは、身体の免疫力が上がり、風邪をひきにくくする効果が期待できます。腸内の免疫を活性化する効能があり、腸内の免疫を高めて病気などに強くなります。

 

・スコルジニン
身体の栄養素を燃焼させる働きがあるので、ダイエットにも効果が期待できます。新陳代謝を活発にして血行を促進してくれるので、ダイエットや冷え性改善にも効果的と言えます。アンチエイジングのはたらきもあるので、特に女性にも嬉しい成分です。

 

 

 

にんにくの効果効能

 

にんにくには多くの嬉しい効能があります。主なものは次のとおりです。


・疲労回復
にんにくには、先ほど栄養素で紹介したアリシンだけでなく、疲労回復に役立つといわれるビタミンB1も含まれています。アリシンがビタミンB1と結合すると、体内で吸収されやすいアリチアミンという成分に変換されます。このアリチアミンは長時間疲労回復に役立つため、にんにくはスタミナ付けにぴったりの食材といえるのです。豚肉や玄米などの食品と一緒に取ることがおすすめです。

 

・免疫力を高める
人間の身体には、外部から入ってくる細菌やウイルスから身を守る免疫機能が備わっていますが、ストレスや加齢によって免疫力が低下すると、このウイルスなどが侵入して病気にかかりやすくなります。にんにくには強力な殺菌効果があるため、ウイルスなどから身体を守り、風邪等の感染症にかかりにくくするはたらきがあります。更に、血行促進によって、冷え性や動脈硬化、血栓の予防にも効果が期待できます。

 

・アンチエイジング効果
にんにくには、前述の栄養素でも紹介したとおり、老廃物を除去したり、細胞の酸化を防ぐ成分が含まれています。代謝作用を高める効果もあるので、肌をきれいにし、老化を防ぐ効果が期待できます。

 

 

 

にんにくの選び方。保存方法、調理のポイント

 

・にんにくの選び方のポイント
調味料や薬味に使うことが多いにんにくは、新鮮で状態のよいものを選びたいものです。選び方のポイントを紹介します。


・ずっしりと重い
・芽が出ていない
・結球が詰まっていて固い
・臭いがきつすぎない
・赤く変色していない

 

白いにんにくなのに赤くなっているものは、食べても害はありませんが、時間が経っている証拠なので購入はおすすめしません。臭いがきつ過ぎるものは、中で虫が食べてにおいが漏れている場合もあるため避けましょう。


・保存方法
保存方法のポイントは、高温多湿を避けて、風通しが良く涼しい場所で保存することです。夏場は冷蔵庫で保存し、目が出やすいので早めに使い切りましょう。冷蔵庫に入れたものを使う際は使う分だけ取り出して、残りはすぐ戻します。

 

・にんにくのおすすめ調理法
にんにくの香りの強さは切り方によって変わるというとことをご存知でしょうか。繊維に沿って切るより、繊維を断つように切る方が香りが強くなります。料理によって使い分けるのもいいですね。香りを出すことで、更にアリシンのはたらきが高まるといわれています。
臭いが気になる方は、加熱調理や醤油漬けがおすすめです。

 

 

 

にんにくを食べると元気になるというイメージは、栄養の面から見てもその通りですね。スタミナ回復や免疫力アップに役立つにんにくをぜひ料理に取り入れてみてください。
健康な体づくりには食べ物に加えて、適度な運動を取り入れることもおすすめです。アルペンクイックフィットネスでは、無理なく楽しく30分続けられるフィットネスプログラムをご用意しております。楽しく身体を動かしながら、心も体も元気に過ごしましょう。

 

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