2021.02.01

コラム

温めても寒い!末端冷え性の改善方法

「手足が冷たい」「一度冷えるとなかなか温まらない」という方は多いのではないでしょうか。万病の元とも言われる「冷え性」について、原因や知っておきたい改善法などを解説します。

 

 

 

なぜ冷え性になる?

 

冷え性とは、主に、体内で作られたエネルギー(熱)を全身に届けられなかったり、エネルギー自体を作ることができないために起こると言われています。この身体に必要なエネルギーは筋肉、肝臓、腎臓、心臓、脳などで作られており、その中でも筋肉は大きな割合を占めています。筋肉量が少ないと十分なエネルギーを作ることができず、冷えを感じやすくなってしまいます。
また、血行不良も冷え性の原因に挙げられます。血行不良になると身体全体の代謝機能が低下し、体内で作られたエネルギーを全身に届けられなくなります。エネルギー不足になると、「いつもだるい」「寝ても疲れが取れない」といった慢性疲労や、日常活動レベルの低下にも繋がります。冷え性の原因は、他にも栄養バランスや背骨の歪み、腸内環境や病原体などさまざまです。
冷え性は、身体の冷えやだるさだけでなく、頭痛やめまい、肩こり、むくみ、食欲低下など、さまざな身体の不調にも影響するおそれがあります。これらの症状が気になる人は、部位別の治療より、冷え対策で改善されるケースもあるのです。

 

 

 

冷え性の種類

 

冷え性には大きく4つの種類があり、それぞれ原因が異なります。それぞれの特徴をみていきましょう。

 

まずは「末端型」です。これは、痩せ型の人や過度なダイエットを行っている人に多く見られます。手足や末端が冷えたり、同時に頭痛や肩こりも起こるのが特徴です。原因は、指先・足先まで血液がうまく行き渡らないためです。

 

次に「内蔵型」です。手足などは温かいのに腰回りやお腹が冷えたり、厚着をしても身体が冷えるのが特徴です。原因は、生まれつきの体質、ストレスや自律神経の乱れ、身体を冷やす食事が多いことなどが挙げられます。

 

3つ目は「全身型」です。季節を問わず身体全体が冷えているのが特徴です。一年中冷えを感じているため、気づきにくい場合もあります。原因は代謝の低下や体質・副作用の影響で起こる方もいます。

 

4つ目は「ほてり型」です。冷えのぼせとも言われ、手足は冷たいのに上半身や顔がほてるのが特徴です。原因は自律神経の乱れといわれています。慢性的な冷え性でなくても、冬に暖房の効いた暖かい室内と寒い外との温度差に身体がついていけずに起こる場合もあります。

 

 

 

末端冷え性の原因は筋肉も関係している

 

冷えの原因、特に末端型冷え性においては、既に紹介したとおり血行不良も挙げられますが、もう一つ忘れてはいけないのが筋肉です。筋肉が硬くなることが冷えに繋がるのです。
これは身体がエネルギー(熱)を生み出す仕組みと関係しています。酸素と栄養素は血流にのって全身の細胞に行き渡り、エネルギーが生み出されます。酸素と栄養素を細胞に供給するのは、細胞にしみ出す間質液というものです。この間質液は筋肉をポンプのように動かして、細胞に酸素と栄養素を届けるため、筋肉が硬く動きづらい状態になると上手く体内でエネルギーを生み出すことができず、冷えを起こしてしまうのです。


筋肉が硬くなる原因は、長時間同じ姿勢でいることや姿勢の悪さなどがあります。また、筋肉が硬いまま運動すると正しい箇所に力がかからず、余計に筋肉を疲れさせてしまいます。冷え性の改善には運動も大切ですが、その前に筋肉を適切に緩めておくとより効果的です。

 

筋肉の緩め方の簡単な方法を紹介します。
1. 手首を反対の手で握る
2. 握られた方の手の平を10回程、握る開くを繰り返す
3. 手を放し、揺らす
じんわり手の平も温かくなりますよ。

 

 

 

毎日の生活で実践できる改善法

 

◆栄養バランスを考えた食事
過度な食事制限ダイエットは栄養不足だけでなく筋肉量も落ち、冷え性の原因になります。冷え性におすすめなのは「たんぱく質」です。たんぱく質は熱によって変化しやすいので、しっかり摂取しましょう。また身体を温める食材は、かぼちゃ、にんじん、玉ねぎなどの野菜、鶏肉や羊肉、納豆や小豆などの豆類、生姜やコショウなどです。


◆頭寒足熱を意識する
頭を涼しくして足元を温める、頭寒足熱を心がけましょう。下半身は全身の血行に重要な役割があるため、衣服やひざ掛け、腹巻などで身体を冷やさないようにしましょう。また衣服は体を締め付けすぎないものを着用し、寒い時は重ね着をすると、衣服の間に空気の層ができて保温効果が期待できます。尚、末端冷え性の方に多い「靴下を履いたまま寝る」習慣は、足から出た汗でさらに足が冷え、体温調節機能が低下するので避けましょう。


◆適度な運動
ストレッチやウォーキングなどを毎日20~30分行うと、筋力が上昇して血行が良くなります。自律神経のバランスも整えられ、冷え性改善に効果的です。エレベーターを使わずに階段を利用するなど、生活の中で習慣化するのもおすすめです。

 

 

冷え性の原因を知り、日々の生活習慣から冷え改善と冷えない身体づくりをしたいものです。アルペンクイックフィットネスは、健康できれいなカラダを維持する女性専用のフィットネスです。30分という手軽な時間で、筋力トレーニングや有酸素運動も行います。さらに冷え性には嬉しいゲルマニウム温浴もあります。楽しく運動して冷えない健康な身体づくりを目指し、心も体も温かく過ごしましょう。

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