2021.06.01

コラム

ジメジメした梅雨を乗り越える方法

やっとあたたかくなってきたと思っていたら、あっという間に梅雨の時期を迎えます。
6月は体調がイマイチ優れなかったり、気分が落ち込んだりする方も多いと思いますが、そんなジメジメした梅雨を元気に乗り越える方法をご紹介します。

 

 

 

ジメジメした梅雨を不快に感じる原因

 

気象庁が発表している「観測開始から毎月の値―東京 相対湿度の月平均値(%)―」を見てみると、2020年6月の湿度は82%・7月は89%となっています。
快適な湿度は40~60%と言われているため、比べてみるとかなり高い数値です。
湿度=大気中に含まれる水分量であり、気温が高ければ高いほど多く含むことができます。
そのため「ジメジメしている」と多湿を感じてしまう原因になり、冬は夏に比べて気温が低いので逆に乾燥を感じる方が多いのです。
湿度が高くなると体の中にある水分を外に出すことができず、体の中に溜め込んでしまうため、梅雨の体調不良に繋がります。

 

◆主な症状
・体がだるい、重たい
・体がむくむ
・下痢・軟便
・頭痛
・めまい
・不安感
・不眠

 

天気や気圧が原因で起こる体調不良を「気象病」、頭痛など気象が原因で起こる痛みを「天気痛」といいます。天気と症状の関係を理解することで症状緩和も期待できます。

 

 

 

なぜ梅雨に体調不良が起こってしまうのか

 

◆「頭痛」「めまい」でお悩みの方は耳の奥にある”内耳”という部分が原因です。
内耳の中には三半規管があり、体のバランスをとる役割を担っています。
気圧が急激に変化すると内耳が誤作動を起こし、脳が混乱して頭痛やめまいに繋がります。
気圧の変化を感じやすい方や乗り物酔いをしやすい方は、内耳が敏感な状態になっています。

 

◆「体がだるい」「体が重たい」「不眠」「不安感」でお悩みの方は、梅雨による低気圧が原因です。自然と副交感神経(リラックス時、就寝時)が優位になってしまい、日中でもだるさや眠気、無気力を感じてしまいます。
逆に交感神経が優位に立ちすぎて緊張が続いている状態となり、疲れがとれなかったり、動悸、高血圧など様々な体調不良に繋がります。

 

◆「食欲不振」「下痢・軟便」「むくみ」でお悩みの方は、低気圧の影響で体内の水分バランスが崩れてしまっているため、体の中の水分が上手く外に排出できなかったり、消化不良を起こしやすくなっています。

 

 

 

症状を緩和するには?

 

◆「頭痛」「めまい」
体を温めたり血行を良くすることを意識し、お風呂につかったり、軽いストレッチや耳のマッサージをすることで症状緩和が期待できます。
また、人によってはめまい薬や酔い止め薬で緩和が期待できる場合もありますが、効き目は個人差があるので、まずは医師や薬剤師の診断を受けてから飲むようにしましょう。

 

◆「体がだるい」「体が重たい」「不眠」「不安感」
交感神経を優位に立たせるために、朝起きたらまずカーテンを開けて太陽の光を浴びましょう。規則正しい生活、軽い運動をすることによって自律神経のリズムを正常に戻すことが期待できます。

 

◆「食欲不振」「下痢や軟便」
消化不良を起こしやすくなっているため、温かい食べ物や飲み物を摂るように意識してみましょう。
濃い味付けや辛い味付けではなく、刺激が少ない薄味の料理など、胃腸にあまり負担をかけないように気を付けましょう。

 

◆「体のむくみ」
海藻類、フルーツ、いも類、豆類、肉類、魚介、野菜などカリウムを多く含む食材を摂り入れましょう。
また、湯船につかったり、入浴の際のマッサージも改善効果が期待できます。

 

 

 

梅雨を元気に乗り越えるための予防策

 

体調の変化を事前に予測し、より快適に日常を過ごせるよう備えることもできます。

 

◆頭痛日記をつける
毎日の天気、痛みの具合、その他症状などを記録することによって、傾向や天気との関係性を把握することができます。

 

◆頭痛予測アプリを活用する
痛みや薬の記録はもちろん、気圧グラフとプッシュ通知での頭痛予測や現在地の気圧予測など、便利な機能が搭載されています。
気圧を含めて予測ができるので、事前に薬を飲んだり、生活習慣を整えるなど、頭痛に備えることができます。

 

◆生活習慣を整える
「規則正しい生活」「十分な睡眠」「適度な運動」「湯船につかる」「3食栄養バランスが整った食生活」が大切になってきます。

気象病の潜在患者数は1000万人以上いると推定されており、最近では気象病の専門外来も見かけるようになりました。
日常生活に支障があるようであれば専門医に相談し、適切な診断や治療を受けることで過ごしやすくなるでしょう。

 

 

 

1番大切なのはやはり生活習慣です。自律神経が乱れてしまうと、気圧の影響を受けやすくなってしまうので、まずは「30分だけ運動してみる」「1時間いつもより早く寝る」など、生活習慣を少しずつ変えてみることをオススメします。
女性専用のアルペンクイックフィットネスでは、忙しい方でも手軽にでき、生活習慣の改善にピッタリな30分トレーニングをご用意しています。体を動かして、ジメジメした梅雨を元気に乗り越えましょう。

 

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