2021.07.01

コラム

マスクしたままでも安心!コロナ禍の熱中症対策

コロナ禍になり2度目の夏を迎えました。マスクが手放せなくなりましたが、マスク着用により「息苦しさ」「暑さ」を感じやすく、熱中症のリスクも高まっています。今回はコロナ禍における熱中症対策についてご紹介します。

 

 

 

なぜ熱中症は起こってしまうのか

 

通常、人の体は自分自身で熱を作る「産熱」と体の外に熱を逃がす「放熱」を繰り返し、体温36~37℃程度を保っています。
これを体温調整機能といいます。暑いところにいたり、激しい運動をしても体温調整機能が上手く作用すれば熱中症を防ぐことができます。
しかし体温調整機能が上手く作用せず、体の中に熱がたまってしまうと、体温が上昇し熱中症を発症します。

熱中症の中でも症状や重度別に種類があります。

 

◆熱疲労
汗をかいたあと十分な水分補給をしないと頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感を起こします。

 

◆熱けいれん
塩分不足が起こると足がつったり(こむら返り)、筋肉硬直が起こります。

 

◆熱失神
脳への血流が不足するとめまいや立ちくらみ、失神を起こします。

 

◆熱射病
1番危険な状態で、意識障害や運動障害を引き起こします。

 

熱中症による死亡者数の割合は30℃から増加し、35℃(真夏日)を超える日は注意が必要です。
昨年の全国緊急搬送数は6万4869人となり、平成29年以前の数値を約1万人も上回る高い水準となっています。

 

 

 

例年の熱中症対策との違い

 

マスク着用時は、マスクを着用していない時に比べると心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇し体に負担がかかり、熱中症のリスクが高まります。
また、夏に欠かせないエアコンは一部を除いて換気機能がないため、こまめな空気の入れ替えも必要です。
適度に窓を開けたり、換気扇を回すなどの調整を行い、換気を行った際は部屋の温度が高くなってしまうため、エアコンの温度を下げるなどの調整も心がけましょう。

 

コロナ禍はもちろんですが、日本全体の気温も上がっているため、より熱中症への対策を意識しましょう。
地球温暖化やヒートアイランド現象の影響で日本の平均気温は100年あたり1.14℃の割合で上昇しているという調査結果も発表されており、ニュースでは「異常気象」という言葉もよく見かけるほど日本の夏は暑くなってきていますが、外出自粛で暑さに慣れていない方が多く、例年にも増して注意が必要です。
環境省と厚生労働省が「熱中症予防×コロナ感染防止で『新しい生活様式』を健康に!」というリーフレットも公開しています。

 

 

 

マスク着用時に気をつけたいこと

 

◆2m以上の十分な距離をとり、マスクを外す
屋外で周囲の人と2m以上の十分な距離が保たれている場合は、マスクを外しても大丈夫とは言われております。感染対策のため十分な距離をとりつつ、気温が高い日は、時折マスクを外して休息をとるようにしましょう。

 

◆マスク着用時の激しい運動は控える
熱中症のリスクが高くなってしまうため、なるべく控えましょう。気温や湿度が高い時は特に注意が必要です。密閉・密集・至近距離での会話などに注意を払い、感染症対策を徹底して行いましょう。

 

◆喉が渇いていなくても、こまめな水分・塩分補給
マスクをしていると口腔内の渇きを感じにくく、マスクを外す煩わしさから気付かないうちに水分摂取量が少なくなり、脱水症状を起こしやすくなってしまいます。
喉が渇いていない状態でも、こまめに水分・塩分補給をすることで脱水症状を予防することができます。

 

◆通気性の良い衣服を選ぶ
マスク着用によって体からの放熱が妨げられてしまうため、通気性の良い衣服を選んで、体温調整を心がけましょう。
冷却グッズを持ち歩いて体を冷やすこともオススメです。

 

 

 

ステイホーム中の熱中症対策

 

◆暑さに備えた体づくり
夏を迎える前から無理のない範囲で30分程度、「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる程度の運動をすることで筋力低下による脱水予防や暑熱順化(体が暑さに慣れること)をすることができます。暑熱順化には数日から2週間程度かかります。

 

◆入浴は湯船につかる
日頃から湯船につかることによって「汗をかいて熱を放出する」という体の機能が上がるため、熱中症になりにくい体を作ることができます。
ただし長時間入って汗をだらだら流して我慢するのはNGです。逆にのぼせてしまい、体調悪化に繋がりかねないので注意しましょう。

 

◆こまめな水分と塩分補給
室内だからと油断することなく、屋外同様にこまめな水分と塩分補給を欠かさず行いましょう。

 

◆エアコンを止めずに換気
家庭用エアコンは空気を循環させることはできますが、一部を除いて換気機能はありません。
そのため2方向の窓を1時間に2回以上、風の流れができるように数分間程度全開にすることが推奨されています。
窓が1つしかない場合は可能であれば入口のドアも開けてみましょう。扇風機や換気扇も併用することで換気効果はさらに上がります。

 

 

 

「こまめに水分補給をする」「エアコンを使う」などの熱中症対策も大切ですが、暑さに耐えられる体づくりをすることによって、より快適に夏を乗り切ることができます。

アルペンクイックフィットネスでは1日30分トレーニングや気持ち良く汗をかけるゲルマニウム温浴もあります。個別サポートもある女性専用フィットネスのため、運動未経験の方でも気軽にスタートできますよ。

 

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