2024.10.01

コラム

睡眠中の口呼吸は危険!?予防と対策をご紹介!

みなさんは、質の良い睡眠が取れていますか?
もしも睡眠の満足度が低い場合、その原因は口呼吸にあるかもしれません。
睡眠時の口呼吸は体に悪影響を及ぼすかもしれないため、今一度、自分の眠り方に注目をしてみましょう。

 

 

 

鼻呼吸が担う重要な役割とは?

 

人は運動後などで酸素を大量に吸収する必要がある場合、口と鼻の両方で呼吸をしていますが、安静時は一般的に鼻呼吸をします。
実はこの鼻呼吸、重要な役目を果たしてくれているんです。
まず一つ目は、フィルターの役割です。
鼻の奥に生えている「線毛」と呼ばれる毛が、外から侵入しようとする細菌、花粉、ウイルスなどの不純物をブロックし、粘膜でとらえられた不純物は分泌される鼻水とともに外に押し流されます。


そして二つ目は、エアコン(空調)の役割です。
鼻から入ってきた空気は鼻腔を通過する際、適切な温度と湿度に調整された状態になり体内を循環します。
たとえ冷たく乾燥した空気でも、鼻から入る空気は鼻の中で加温・加湿された状態になるため、体内に必要な熱や湿度が取り込まれるのです。
その一方で、「口呼吸」の場合、フィルターやエアコンの機能が働かずに空気が直接気道へ入り、細菌やウイルスに感染するリスクが高くなってしまいます。
つまり、鼻呼吸は温度・湿度・空気清浄機能を兼ね備えた呼吸法といえるでしょう。

 

 

 

口呼吸で生じる体への悪影響

 

では、口呼吸は実際にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
ここでは具体例をご紹介します。


<口呼吸が及ぼす影響>
①睡眠障害:口呼吸で舌や下あごが奥の方に下がり、気道を圧迫・閉鎖することで、いびき・睡眠時無呼吸症候群を引き起こしやすくなる
(出展元:厚生労働省『スマート・ライフ・プロジェクト』)
②歯並びの悪化:口まわりの筋力(口を動かす筋肉)低下で前歯が前方に付き出たり、あごの発育に影響する
③表情の乏しさ・たるみ:口まわりの筋肉や表情筋の低下で、表情の乏しさ・たるみ・ほうれい線の深さに影響する
③風邪・副鼻腔炎:細菌やウイルスが直接気管に入り、感染リスクが高くなる
④気管支喘息:外気が冷たい状態のまま取り込まれ、呼吸器に負担がかかる
⑤虫歯・歯周病・口臭:乾燥による唾液の減少が原因で自浄・抗菌作用が下がり、細菌が増殖しやすくなる

 

上記のほかにも、口呼吸は鼻呼吸と比べて取り込む酸素の量が少なく、脳に十分な酸素が行き渡らずにさまざまな不調につながると指摘されています。

 

 

 

口呼吸をしてしまう原因とは?

 

では、どのようなことが原因となって口呼吸をしてしまうのでしょうか?
以下で、具体的な原因について詳しくご紹介します。


<口呼吸の原因>
①風邪やアレルギーによる鼻炎:鼻づまりや鼻炎の慢性化・扁桃肥大などによって鼻の通りが悪くなることで、口呼吸が習慣化してしまうため
②顔面の骨格の形状・歯並び:正常な歯列の形状はU字型だが、生まれつきV字型の場合は空気が通りづらい形状であることから、口呼吸が習慣化してしまうため
③口まわりの筋肉の衰え:柔らかい食事の増加、会話をしなくてもコミュニケーション(メール・チャットなど)が取れるライフスタイルの変化
④姿勢の悪さ:デスクワークやスマートフォンの使用によって猫背気味の姿勢になることで、口元の緩みにつながるため
⑤マスク生活の影響:長時間のマスク使用による息苦しさから、口呼吸になっていることを意識しづらいため

 

上記のほか、口呼吸は鼻呼吸に比べて筋肉を使わず楽に行えるという利点から、ついつい無意識にしてしまいがちなことも原因の一つとされています。

 

 

 

良質な睡眠につなげる!口呼吸から鼻呼吸への治し方

 

ぐっすりと気持ちよく眠るためには、口ではなく鼻呼吸の状態で眠るのが必須です。
では、口呼吸から鼻呼吸に直すためにはどのような対策・方法があるのでしょうか?


<鼻呼吸にする方法>
①普段から鼻呼吸を意識する:日中やマスクを外した時などに、口が開きっぱなしになっていないか注意・意識しましょう
②寝る時にマウステープを使用する:睡眠時、無意識に口が開かないよう唇の両端に、ハの字でマウステープを貼りましょう
③口まわりの筋肉を鍛える:舌や口を大きく動かす「あいうべ体操」などを行い、口まわりの筋肉を鍛えましょう
④歯列矯正をする:歯並びが良くなると舌を正しい位置に置けるようになり、前方に突き出た歯が引っ込むと口を閉じやすくなります
⑤耳鼻科を受診する:アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎・鼻の骨格性の疾患を治療することで、鼻の通りがよくなる場合があります


このように、まずはご自身で意識や工夫をすることで、口呼吸から鼻呼吸に改善できる可能性は高いです。
それでも改善が難しい場合は、医療機関などで相談するとよいでしょう。

 

 

 

口呼吸を放置することは、健康を左右する原因となっています。
特に「睡眠の質」に与える影響は大きく、熟睡ができない環境は今後の健康面に大きな被害を及ぼすかもしれないため要注意事項といえるでしょう。
質の良い睡眠を取るには、日中の適度な運動習慣をつけることや、睡眠に効果的なサプリメントを活用することもおすすめです。


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気になる方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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