2018.04.18
コラム
湯浅教授のダイエット成功術!
ダイエットに効果的なサーキットトレーニング
いま話題のサーキットトレーニングは、有酸素運動・筋肉トレーニング・ストレッチの3つがバランスよく組み合わさり、非常にダイエットに効果的な運動と言えます。
一つひとつの運動は短時間ですが、トータル30分ですから脂肪が燃えますし、筋トレによって糖質が使われるという点も注目できます。糖質は使いきらなければ、脂肪に変わる可能性がありますので、2次的にダイエットの効果があるということになるでしょう。
また、筋肉をきたえると基礎代謝が上がり、寝ている間も脂肪が燃えやすい体になります。ほとんどの人が運動は運動しているときにだけ効果があると思っていますが、実は多くの運動は、寝ているときに効果が出てくるのです。運動後、1時間ほどリラックスする、夜はしっかり寝るということを心がけると、成長ホルモンが出てダイエットの効果がアップします
サーキットトレーニングで行う運動
3種類の組み合わせがダイエットに効果的
自分に最適な目標を確認して取り組もう
ダイエットのためにトレーニングをする際は、自分にとっていちばん好ましい体重・体脂肪率を認識して取り組むことが大切です。目安となるのが肥満度を求めるBMI指数。25以上は肥満とされ、22が標準とされています。
体重を減らしすぎるとやせの部類に入り、これは大変危険です。体脂肪率に関しても多くの人が上の数値ばかりを気にするのですが、女性の場合、体脂肪率を17%以下にしてはいけません。17%以下に落ちると月経不順や骨がもろくなるなど、体にいろいろな悪影響があらわれてくるからです。BMIも体脂肪率も、自分に適した幅の中におさまるようにしてください。
BMIの求め方
BMIの判定基準
やせ(低体重) BMI:18.5未満
普通体重 BMI:18.5以上25.0未満
肥満(1度) BMI:25.0以上30.0未満
肥満(2度) BMI:30.0以上35.0未満
肥満(3度) BMI:35.0以上40.0未満
肥満(4度) BMI:40.0以上
トレーニングの前後には、安全のためにボディチェック
一般的には空腹状態で低血糖になるのを防ぐために、運動は食事の後にしたほうが良いでしょう。食後すぐでは胃腸に負担をかけますので、約40分から1時間たってから始めてください。
安全のためには、トレーニングの前後に血圧・脈拍を測ることも大切です。脈拍は数だけでなくリズムも確認してください。
また、有酸素運動は呼吸が苦しくならない程度に行ってください。脂肪が燃えるときは炭酸ガスがあまり出ず、呼吸は苦しくはなりません。つまり、息苦しくなるほど頑張っても、かえって脂肪燃焼の効率が悪くなるということです。それに運動中の安全管理のために、ほかに計測できるものがない場合は、呼吸を一つの目安にしましょう。
中京大学 体育学部
湯浅 景元 教授
1947年愛知県生まれ。中京大学体育学部卒業。
東京教育大学(現・筑波大学)大学院体育学研究科修了後、東京医科大学で学ぶ。
医学博士、体育学修士。専門はコーチング論、バイオメカニクス、スポーツ環境論。
一流スポーツ選手の技術分析や市民の健康づくりのアドバイスなども行い、講演やTVなど多方面で活躍。ダイエット、健康に関する著書も多数。