2018.04.18

コラム

ほどよく汗をかいて、効率よく脂肪を燃やす。自分のペースでトレーニングできる環境が理想です。

湯浅教授のダイエット成功術!

汗をたくさんかいてもやせるわけではない

 

運動やダイエット方法について、情報があふれているため、勘違いしている人も多いようです。

 

たとえば、運動するときに汗をかけばかくほどやせられる、と思い込んでいませんか。実際は、一時的に体の水分が外に出るだけなので、水を飲めば体重はもとに戻ります。誤解のせいか、ラップを巻いたりサウナスーツを着て運動する人もいますが、これは命がけのダイエット。そういう状態でたくさん汗をかき続けると、ついには血液中の水分まで出て、血液がドロドロになってしまうのです。

 

本来、筋肉の温度は37.5度前後がいちばん脂肪が燃える状態。つまり、からだがポカポカして、うっすらと汗をかく程度の運動がダイエットには効果的ということを覚えておきましょう。

 

その上で大切なのは、水分補給のタイミング。運動する1~2時間前にはコップ3杯の水分を、運動中は15~20分おきにコップ1杯の水分を補給してください。ふだんも2時間ごとにコップ1杯の水分を飲む習慣をつけましょう。

 

 

水分補給のコツ

 

 

 

トレーニングの基本は自分のペースで楽しく!

 

運動するとなると頑張りすぎてしまう人がいますが、運動は適度な範囲で行ってこそ効果を発揮するもの。 やりすぎて効果を落としたり、正しくない方法で行うと体力が低下する場合もあります。

 

ですから専門家のいるジムなどの施設を利用し、自分に合った運動プログラムを定期的に見直していくことが必要です。また、トレーニングは自分のペースで好きなようにできるのが基本。苦しかったらペースを落としたり、調子が良ければ回数を増やしたり、自分の好きなようにできるのがいちばんです。

 

それと、運動はストレスホルモンを出さずに行うことも大切です。ですから、運動中の楽しいオシャベリは大賛成。リラックスして運動できる環境は理想的と言えるでしょう。

 

 

 

中京大学 体育学部

湯浅 景元 教授

 

1947年愛知県生まれ。中京大学体育学部卒業。

東京教育大学(現・筑波大学)大学院体育学研究科修了後、東京医科大学で学ぶ。

医学博士、体育学修士。専門はコーチング論、バイオメカニクス、スポーツ環境論。

一流スポーツ選手の技術分析や市民の健康づくりのアドバイスなども行い、講演やTVなど多方面で活躍。ダイエット、健康に関する著書も多数。

 

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